晴れる道・オルタナティブ/第49話 のバックアップ(No.2)
ず~っとなかよし!わんだふる~!
今日は3月27日、いろはが晴れる道・オルタナティブを卒業する日である。 リハなどもある為、今日はいつもよりも早めに家を出ることになっている。 いろはも準備ができたらしく、事務所へと向かべく、共に歩き出す。 兎山悟(以下、悟)「いろはちゃん…昨日の配信を見てさ、一つ思ったことがあるんだ。 勇介「じゃあ、楽しみにしてるよ。」 いろはを鼓舞し、事務所に着いた僕たちはスタジオへと向かい、リハーサルをするのだった。 楽屋で1人落ち込んでいると、 するとゆいぴょんがこっちに走ってきて、抱きついてきた。 和実ゆい(以下、ゆいぴょん)「バカね…!何泣いてんの…!まだ早いよ…!」 その言葉は今の私を撃ち抜いた。 確かに今ここでいじけてる場合じゃない! いろは「…ありがとう、ゆいちゃん。もう大丈夫だよ…」 ゆいぴょん「いい?頑張って、頑張って成功を掴み取るの!どれだけ悲しくても、それはみんなも同じなんだから! いろは「うん、ありがとうゆいちゃん!」ギュ! あまりの嬉しさに、私はゆいぴょんに抱きついた。 咲良うた(以下、うた)「いろは先輩!!」 うた…ちゃん?が入ってきた。 もう一度スタジオに行くと、悟くんが待っていた。 悟「2人とは話せた?」 いろは「うん。休憩時間ちょっと長めに取ってくれてありがと。」 いろは「うん、そうだね!」 いろは(でもその前に、さっき失敗したところだけでも練習したい!) 私が練習したい箇所を伝えようとすると、 悟「さっきのミスのところだけでも練習したいんだよね?」 いろは「え?う、うん。よくわかったね?」 疑問に思い聞いてみると、悟くんは胸を張って言い張った。 悟「そりゃあ、旦那ですから!」 そんな悟くんにおかしさを感じて、笑ってしまった。 そして…卒業ライブの時間が訪れた。 開始直前で急に震えが止まらなくなった… 悟「いろは!」 悟くんにいきなり両肩を掴まれた。そのことに驚いた私は 大胆な行動に裏にいるスタッフさん達もびっくりしている。 悟「緊張はとけた?w」 と、小悪魔な笑みを浮かべる。 いろは「もう!///別の意味で心臓バックバクだよ…でも、ありがとう!」 震えは止まり、今は自身が満ち溢れてくる。 いろは「それじゃあ、先に行ってきます!」 悟「おう!僕も後で追いかけるから!」 こうして、卒業ライブが始まった。 後半戦
卒業ライブが始まった。 犬飼こむぎ(以下、こむぎ)・いろは「はい!というわけで!みんな楽しんでる〜? 待って、緊張で口パッサパサなんだけどw 水飲みタイムに入ると、コメントが爆速で駆け抜けていき、タイムラグを通り越してようやく合流した。 コメント欄が湧き上がり、何を歌うのかと、みんな盛り上がっていた。 が、その前にみんなに言わなければならないことがある。 いろは「だけど、その前に、みんなに重大発表があります!」 「なんだなんだ?」などといった興味深々なコメントが溢れ出す。 私の幼なじみの悟くんこと『兎山悟』さんと、この度!籍を入れる運びとなりました!」 そう、このタイミングで結婚報告である。 しかし、コメント欄は荒れることなく、なんなら祝福の言葉がほとんどを締めていた。 などといった言葉で埋まり、最高のパターンでの登場となった。 悟「はい!てなわけで皆さん!犬飼いろはの幼なじみの、兎山悟です! コメント欄は相変わらず祝福の言葉で埋まり、本当に優しい場所だなと、少し肩の荷を下ろすことができた。 悟「これまでいろはのことを応援してくださったファンの皆さん、本当にありがとうございました! しかし、私はまだまだ出演者でいるつもりなので!聞きたいこと等がありましたら、是非是非質問してください! それでは!最後まで楽しんで行ってください! じゃあ、またあとでね、いろはちゃん!」 いろは「うん!また後で!」 出てきた扉に入り、配信画面から僕の体が消えたのを確認し、僕は楽屋に戻る。 |