兎山悟(以下、悟)「いろは〜?ご飯できたぞ〜?」
そんな僕には、とても可愛い嫁がいる。
兎山いろは(以下、いろは)「ふぁ〜…おはよう、悟くん。」
かつて、一夜にして伝説となった元晴れる道・オルタナティブ出演者の『犬飼いろは』だ。
現在は籍を入れたことで姓を変え、『兎山いろは』となっている。 いろは「いい匂い〜…お腹空いてきちゃった。」
悟「ちょっと待っててね?すぐそっち持ってくから。」
朝食を盛り付けたお皿をリビングのテーブルまで運ぶと、足元にいつの間にか『こむぎ』が潜んでいた。
こむぎ「ワン!」 お皿を置いて、こむぎのご飯を準備して、僕もいろはの向いに座る。
悟&いろは「いただきます!」 他愛もない会話をしながら、僕といろはは朝食を食べ進めていく。 その夜は、お互いに話し合い、子供を産みたいといういろはの意思を尊重し、結構な頻度で夜の運動をしている。 明らかに何かを隠しているが、無駄に詮索しすぎるのもよくないからな。 今回は見逃すことにしよう。 悟「あ、そろそろ時間だから準備するね。」
俺は急いで支度をし、玄関までやってきた。
見送りに来たいろはが背伸びをして、俺にキスをした。
いろは「行ってらっしゃい。悟くん♡」 いろはの不意をつき、キスをし返す。 いろはは驚き、頬を真っ赤に染め、目を見開いて現状を理解できていないようだ。
悟「行ってくるよ。マイハニー!」
かなり恥ずかしいことを言いながら僕は部屋を出た。
扉を閉めると、「〜〜〜!?///」っと声にならない悲鳴が聞こえてきて、可愛いなと思いつつ、僕は職場に向けて歩き出す。 そう、これは、
僕が幼なじみだった妻と、幸せな道を歩む物語だ。 そんなある日。 悟「やっぱりおかしい…」
僕は今、朝食の片付けをしながら、 最近のいろはについて考えていた。
ここ3週間、運動することを避け、ご飯もあまり食べないし、食べたら食べたで気持ち悪くなって、トイレに行くようになった。 色々考えていると、出勤時間が迫っていることに気がつき、部屋に戻って荷物を持ち、リビングでこむぎと遊んでいるいろはに行ってくると伝えて、僕は急いで家を出た。 晴れる道(この不調、もしかして…?) ←to be continued