Top > 晴れる道・オルタナティブ > 第55話


悟と結婚し、幸せな生活を送っていたいろは。
しかし、ここ3週間、体調を崩していた。
そこで悟は歩夢の元に向かったのだが…。
*オープニング・ナレーション [#n37b7bbe]
&COLOR(red){幾つできたっていいじゃない!バットも王政も今日も明日も!};
&COLOR(red){いろはの不調を話したら、いろはのお腹になんかできていた!?};
&COLOR(red){たった1秒を大事にする、製作は岡崎、放送は全国。晴れる道わーるど、出発進行!};((晴れる道))
*超めでたいいろは~こんなに幸せでいいのかな?~((元ネタはFRUITS ZIPPERの持ち歌「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」)) [#c5a61137]
兎山悟(以下、悟)「ってなことがあったんですよ。」


上原歩夢(以下、歩夢)「なるほど…確かにそれは妙ですね。」


俺は歩夢先輩にここ3週間のいろはについてのことを話した。


悟「はい。なので同じ女性である歩夢先輩なら、何か知っているのでは、と思いお聞きしたのですが…」


歩夢「う〜ん…すみません、私はわからないね…。」
悟「そうですか…」


歩夢先輩でもわからないとなると、どうすればいいんだ?
下手にいろはの迷惑になるようなことをするわけにもいかないし…

正直、今のいろはは見るにたえない。
好きなものを食べることができず、食べれても戻してしまう。
しばらく考え込んで、仕事の手が完全に止まってしまっていたのを見て、手のひらをパン!と音を立てながら合わせて、歩夢先輩は仕事に戻るよう促した。
歩夢「さて!それじゃあそろそろ仕事に戻りましょう!
心配する気持ちもわかりますが、まずは目の前のことに一旦専念しましょう!」


悟「そうですね。よし!やりますか!」


正直まだわからないが、帰ったらいろはに直接聞くことにしよう。
そう心に決め、僕は仕事に戻るのだった。
歩夢(…いろはちゃんの症状、思い当たるのは…う〜ん…あ!一つだけあった!…って、ん?

てことは…い、いろはちゃん、もしかして!?)
帰宅中、いろはからLINEがあり、


{話したいことがある}


とのことだ。


{ちょうど僕も話したいことがある}既読


と、返信し、家に帰ると、いろははリビングの椅子に座って待っていた。
いろは「悟くんおかえり!」


いろははいつも通り笑顔で出迎えてくれたので、どうやら暗い話ではないようだ。


勇介「ただいま。いろは。」
悟「ただいま。いろは。」


僕はカバンを机の横に立て掛けて、いろはの正面の椅子に座る。


勇介「で、いろは、話って?」
悟「で、いろは、話って?」
いろは「実はね…






  できたみたいなの。」


悟「……へ?」


できた?いろははお腹をさすっている。
この動作をしながらできたってことは、まさか!?
悟「ぼ、僕たちの、赤ちゃんが…?」


いろは「…うん!そうみたい!」


その言葉を聞いて僕はすぐに立ち上がり、いろはに近寄って抱きついた。
感謝を伝えたくて、力強く抱きついてしまった。


悟「ありがとう!いろは!ありがとう!」


いろは「ちょ、悟くん!い、痛いよ!」


悟「あ、ご、ごめん!」
ここ最近のいろはの症状を振り返れば、明らかに妊娠の初期症状だった。


なぜここまで僕は、気づくことができなかったのだろうと、少し後悔したが、今はそれ以上に、喜びが勝っている。


悟「それで、出産予定は?」
その後も、お腹の赤ちゃんの話で長話した。
いろは「本当は先週の時点でわかってたんだけど、ビックリさせたくて黙ってたの。

でも流石にしんどくて…」


悟「いいや、気づけなかった僕が悪いよ。いろは、よく頑張ってくれた。
ここからは僕も支えてくから、一緒に頑張ろう!」


いろは「うん…ありがとう!」


こうして、いろはの妊娠が発覚し、俺はすぐに晴れる道に連絡をした。
悟「あ、もしもし?晴れる道さん。少々お時間よろしいでしょうか?」


晴れる道『大丈夫ですよ。どうかしましたか?』


悟「はい。じつは、いろはの妊娠が発覚しまして。」


晴れる道「おお!それはおめでとうございます!」
後日、家で仕事をするため、必要な書類を取りに会社に向かうと、歩夢先輩が慌てた様子で話しかけてきた。


歩夢「さ、悟さん!!いろはさんの症状についてなんですけど…」


悟「あ!歩夢先輩!実は、この度いろはのお腹に赤ちゃんができたみたいなんです!」


歩夢「いろはさんの症状は妊娠してるん…じゃ、ないかなって…って!?えぇぇ!?

お、おめでとうございます!」
どうやら昨日の僕の悩みをずっと考えてくれていたらしく、僕に教えようとしてくれたようだ。


悟「ありがとうございます。
なので、しばらくは在宅ワークになるので、必要な書類を取りにきました。」


いろは「サポートするためですね。わかりました。
必要な書類をコピーして持ってくるので、ちょっと待っててください!」


歩夢先輩がコピーしに行くと、さっきまでの会話を聞いていた社員たちが、「おめでとう!」と言いにきてくれた。その後、
歩夢「すみません!お待たせしました!」


歩夢先輩がコピーした書類を受け取り、俺はそのまま会社を出て、即座に帰宅した。


それから僕は、いろはが元気に赤ちゃんを産めるよう、
精一杯いろはのサポートもしつつ、仕事も頑張り続ける日が続くのであった。
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←to be continued…?
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