<a href="https://onuma20.swiki.jp/index.php?cmd=related&page=%E5%92%B2%E3%81%8D%E8%AA%87%E3%82%8C%E6%99%B4%E3%82%8C%E3%82%8B%E9%81%93%E3%82%8F%E3%83%BC%E3%82%8B%E3%81%A9%2F%E7%AC%AC42%E8%A9%B1">咲き誇れ晴れる道わーるど/第42話</a> の編集
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咲き誇れ晴れる道わーるど
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咲き誇れ晴れる道わーるど/第42話
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TITLE:第42話(最終回)「晴れる道、みこちと新橋・汐留デートする、ってよ」 ペニーワイズ「何が楽しいんだそんなモノ見て?」 *本編 [#bb8682c7] 夕暮れの品川駅、1番線ホーム。 山手線内回りのホームには、帰路を急ぐサラリーマンや学生たちの足音が絶え間なく響いていた。 電光掲示板がオレンジ色の文字で次の電車の到着を告げている。 「いや、だからさぁ、みこちのその方向音痴はもはや芸術の域だって!」 「えーっ!? ちょっと待ってよ晴れる道さん! 今のは完全に案内表示が悪いし、そもそも品川の駅が複雑すぎるのがいけないにぇ!」 ざわめく人波のなかに、一際よく通る明るい声が響く。 ふと見れば、ピンク色の髪を揺らしながら、不満そうにほっぺたを膨らませているさくらみこ。 その隣で、呆れたような、でもどこか楽しそうな表情を浮かべる晴れる道。 二人が立っているホームの向こう、線路の向こう側には、なぜかふと愛知県・大門駅のバス停の風景が蜃気楼のように重なって見える気がした。 現実とバーチャル、そして日常と非日常の境界線が曖昧になる、そんな不思議な空間。 「ほら、来るよ」 晴れる道が前を向いた瞬間、ホームのスピーカーからおなじみの軽やかなピアノの旋律が流れた。 ――テン、テン、テレレ、テン……。 山手線の発車メロディが、これから始まるドタバタな移動の合図を告げる。 「あっ、ドア閉まる! 晴れる道さん、急ぐにぇ!」 「おい、置いてくなよ!」 駆け出したみこを追いかけるように、晴れる道も笑いながら足を踏み出す。 電車の扉が閉まる音とアイキャッチの切り替わる音が重なり、二人の姿は夕暮れのホームの向こうへと溶けていった――。 **山手線内回り、品川→新橋の車内では… [#rd7539f9] 滑り込むように飛び乗った山手線の車内は、夕方のラッシュ手前という絶妙な時間帯だった。 辛うじて空いていた吊り革際の席に、みこがふぅっと息をつきながら腰を下ろす。 「ふーっ、危なかったにぇ……! もうちょいで東京一周の旅に出るところだった!」 「いや、品川から乗って内回りなら、次は高輪ゲートウェイだから 東京一周には絶対ならなくない?」 「細かいことはいいの! それより、早く新橋に着かないと今日の予定が押しちゃうんだから!」 ぷいとそっぽを向くみこに、晴れる道は苦笑いを浮かべながら、つり革に片手で掴まって車窓に目をやる。 ガタンゴトン、と心地よいジョイント音が響き、窓の外の景色が流れていく。 高層ビル群の隙間から、夕陽がオレンジ色のグラデーションを引いていて、 なんだかどこか別の世界の入り口にでも続いているような、不思議な実感がわく。 「新橋ってさ、サラリーマンの聖地って感じがするけど、今日の目的地って一体どこだっけ?」 晴れる道が尋ねると、みこはパッと顔を輝かせてスマホの画面を突きつけてきた。 「ふふーん、ここよ! おいしいものがあるって聞いたから、今日は絶対にそこに行くの!」 車内のアナウンスが、まもなく次の駅を告げようと小さくノイズを立てる。 ――次は、高輪ゲートウェイ、高輪ゲートウェイ。お出口は、右側です。 「おっ、次が高輪ゲートウェイで、その次が品川……じゃなくて、逆、逆! 新橋は反対方向だからまだ先だって!」 「うわっ、また間違えた!晴れる道さん、ちゃんと見張っててよ!」 「最初からそう言ってるだろ」 騒がしくもどこか穏やかな車内の会話を乗せて、 山手線は夕暮れの東京をすり抜けていく。 新橋駅に到着する頃には、一体どんなドタバタが待っているのやら――。 **新橋駅で下車した後… [#s5be5c68] 山手線はガタンゴトンと音を立てながら新橋駅に滑り込み、二人は喧騒のホームへと降り立った。 「ふぁー、着いた着いた! 新橋の空気を吸っただけで、もうお腹が空いてきたにぇ……!」 「まだ何も食べてないだろ。というか、みこち、こっちじゃない、改札はあっちだぞ」 「えっ、ほんと!? また変な方向に行きかけたわ……晴れる道さん、今日も優秀なコンパス機能をありがとうにぇ!」 「褒めてるのかそれは」 軽口を叩きながら改札を抜け、二人は「SL広場」の喧騒を背にして 地下通路へと足を踏み入れた。 地上とは打って変わって、ひんやりとした空気が漂う地下通路。 天井の白い照明がどこまでも規則正しく続き、歩くサラリーマンたちの足音がコツコツと反響している。 「うわ、なんかこの地下通路、秘密基地への隠し通路っぽくてワクワクするね!」 きょろきょろと周囲を見回すみこに、晴れる道はスマホの地図アプリを確認しながら歩幅を合わせる。 「秘密基地というか、ただの汐留シティセンターへの連絡通路だけどな。ほら、迷子にならないように離れないでよ」 「むっ、子ども扱いしないで!みこちゃんだって方向さえ間違えなければ――」 「いや、その『さえ』が一番難しいんだって」 地下通路の壁面に掲示されたデジタルサイネージの明かりが、二人の横顔を青白く照らし出す。 ふと見上げると、ガラス張りの向こうに薄暮の空が広がり、汐留の高層ビル群がそびえ立っているのが見えた。 「おっ、あそこのエスカレーター上がれば、もうすぐ目的地じゃない?」 「ほんとだ! やっと美味しいものにありつけるにぇ……!晴れる道さん、ダッシュだー!」 地下の冷たい空気を切り裂くように、みこがピョンと跳ねるように駆け出す。 「コラ、走るな危ないって!」 笑い声を響かせながら、二人は 汐留シティセンターへと続くエスカレーターに吸い込まれていった――。 **汐留シティセンターに着いた晴れる道とみこちは… [#d3590d9c] エレベーターが耳抜きを促すようなスピードで上昇し、42階へと到着する。 ガラス張りの自動扉をくぐった瞬間、目の前に広がったのは、 天井まで届く大きな窓の向こうに広がる圧倒的な東京の夜景だった。 眼下にはミニチュアのような新橋の街並みが広がり、 遠くには東京タワーやスカイツリーの光が宝石のようにきらめいている。 「わぁ……! すごい、地上215メートルって、もう空の上じゃん!」 みこは窓ガラスにピタッと顔をくっつけそうになりながら、感嘆の声を漏らす。 「うわ、本当にすごいな……。さっきまで地下の通路を歩いてたのが嘘みたいだ」 晴れる道も、目の前に広がる大パノラマに思わず足を止めて見入った。 案内されたのは、窓際の特等席。 席に着くと、まずは美しく仕立てられたアミューズや、本格的なフランス料理のコースが静かに運ばれてくる。 「ねぇねぇ晴れる道さん、この前菜、お花みたいで食べるのがもったいないにぇ!」 「フォアグラのマカロンとか、普段食べるおやつと名前からして違いすぎるだろ……どれどれ、ん、美味しいな」 「でしょでしょ! ……って、晴れる道さん、一口ちょうだい!」 「自分で頼んだろ…」 上品なカトラリーの音がコツコツと響くラグジュアリーな空間でありながら、 二人の間には相変わらずアットホームで和やかな空気が流れている。 そして、コースの終盤。フランス料理の繊細な味わいの余韻に浸っているところへ、 このお店の真骨頂である「ステーキハウスの炭火焼きステーキ」が香ばしい匂いとともに運ばれてくる。 「うわぁ、お肉のいい香り……! フランス料理のコースの締めに本格的な炭火焼きのお肉が来るなんて、 最高すぎるサプライズにぇ!」 「外側が香ばしくて、中はしっとりジューシー……これはたまらんね」 窓の外では、東京タワーのライトアップがふと色を変え、 まるで二人のディナーを祝福しているかのようだった。 地上215メートルの天空で、笑い声と美味しい料理に包まれた夜は、まだ始まったばかり――。 **コースの終盤に… [#j299bba6] コースの最後、デザートとコーヒーが運ばれてくる頃には、東京の夜景はいっそう輝きを増していた。 窓ガラスの向こう、遠くに見えるライトアップされた東京タワーが、 まるでロマンチックな舞台装置のように二人の姿を優しく照らし出している。 みこはカップをソーサーに置き、ふぅっと息をつきながら満面の笑みを浮かべた。 「いやぁ、フレンチのコースも最高だったし、お肉もジューシーで言葉が出ないくらい美味しかったにぇ……! ごちそうさまでした!」 「本当だな。景色も料理も文句なしの贅沢だったよ」 晴れる道も心地よい余韻に浸りながら、ティーカップを傾ける。 しばらくの静寂のあと、晴れる道はコプとカップを置き、少しだけ真面目な顔を作った。 「……でさ、みこち」 「ん? なに、デザートまだ何かあるの?」 「いや、デザートはもう食べたけどさ……」 晴れる道はジャケットのポケットから、一通のパンフレットを取り出してテーブルの上にスッと滑らせた。 そこには、純白の表紙に「Wedding」の文字と、 都内のラグジュアリーな結婚式場の写真が上品にデザインされていた。 「これ、実は今日の本当の目的地ね。……結婚式場の下見」 ――ピタッ。 みこが持っていたフォークの動きが、完璧に停止した。 数秒の静寂のあと、みこの顔がパッとトマトのように真っ赤に染まる。 「は、晴れる道さん――っ!? なんでそれを最初から言わないのよっ!?」 「いや、サプライズってやつ? ほら、こういうところの下見は、雰囲気大事じゃん?」 「大事だけどさぁ! みこちゃん、すっかり美味しいもの食べるだけの遠足気分だったんだけど!」 真っ赤になって顔を両手で覆うみこと、それを面白そうに、 でも少し照れくさそうに見つめる晴れる道。 窓の外の夜景は相変わらずきらめいていて、 山手線の発車メロディから始まった一日が、 二人にとって最高に特別な「新しい出発点」へとつながっていく――。 「……まぁ、式場のチャペルから見る夜景も、ここに負けないくらい綺麗だったけどさ」 「っ……もう、そういうことサラッと言わないの!」 汐留の空に、みこの照れくさそうな、でも嬉しそうな笑い声がどこまでも響いていった。 *本編を見終えて…。 [#v6f0e716] ペニーワイズ「何だよ…。新橋・汐留シティセンターの結婚式場下見したのかよ…。 そうだ完結記念に皆んなにこの風船でも…」 咲良うた「プリキュア!アイドルスマイリングエコー!」 (アストラルフィニッシュ!) 「最終回なのにペニーワイズは死んだ ちなみに晴れる道は10月の終わりに現実(リアル)でも新橋・汐留シティセンターを訪問するらしい」 *おまけ [#d68258f7] キボクリス「『咲き誇れ晴れる道わーるど』も! そう! 終わるからな!夏休みの宿題終わったか!?」 青空ひまり「読書感想文…。忘れてた…。」 キボクリス「オイィィィィィッ!!」 ---- 『咲き誇れ晴れる道わーるど』完!! *コメント欄 [#u1ef82ea] #pcomment(reply)
TITLE:第42話(最終回)「晴れる道、みこちと新橋・汐留デートする、ってよ」 ペニーワイズ「何が楽しいんだそんなモノ見て?」 *本編 [#bb8682c7] 夕暮れの品川駅、1番線ホーム。 山手線内回りのホームには、帰路を急ぐサラリーマンや学生たちの足音が絶え間なく響いていた。 電光掲示板がオレンジ色の文字で次の電車の到着を告げている。 「いや、だからさぁ、みこちのその方向音痴はもはや芸術の域だって!」 「えーっ!? ちょっと待ってよ晴れる道さん! 今のは完全に案内表示が悪いし、そもそも品川の駅が複雑すぎるのがいけないにぇ!」 ざわめく人波のなかに、一際よく通る明るい声が響く。 ふと見れば、ピンク色の髪を揺らしながら、不満そうにほっぺたを膨らませているさくらみこ。 その隣で、呆れたような、でもどこか楽しそうな表情を浮かべる晴れる道。 二人が立っているホームの向こう、線路の向こう側には、なぜかふと愛知県・大門駅のバス停の風景が蜃気楼のように重なって見える気がした。 現実とバーチャル、そして日常と非日常の境界線が曖昧になる、そんな不思議な空間。 「ほら、来るよ」 晴れる道が前を向いた瞬間、ホームのスピーカーからおなじみの軽やかなピアノの旋律が流れた。 ――テン、テン、テレレ、テン……。 山手線の発車メロディが、これから始まるドタバタな移動の合図を告げる。 「あっ、ドア閉まる! 晴れる道さん、急ぐにぇ!」 「おい、置いてくなよ!」 駆け出したみこを追いかけるように、晴れる道も笑いながら足を踏み出す。 電車の扉が閉まる音とアイキャッチの切り替わる音が重なり、二人の姿は夕暮れのホームの向こうへと溶けていった――。 **山手線内回り、品川→新橋の車内では… [#rd7539f9] 滑り込むように飛び乗った山手線の車内は、夕方のラッシュ手前という絶妙な時間帯だった。 辛うじて空いていた吊り革際の席に、みこがふぅっと息をつきながら腰を下ろす。 「ふーっ、危なかったにぇ……! もうちょいで東京一周の旅に出るところだった!」 「いや、品川から乗って内回りなら、次は高輪ゲートウェイだから 東京一周には絶対ならなくない?」 「細かいことはいいの! それより、早く新橋に着かないと今日の予定が押しちゃうんだから!」 ぷいとそっぽを向くみこに、晴れる道は苦笑いを浮かべながら、つり革に片手で掴まって車窓に目をやる。 ガタンゴトン、と心地よいジョイント音が響き、窓の外の景色が流れていく。 高層ビル群の隙間から、夕陽がオレンジ色のグラデーションを引いていて、 なんだかどこか別の世界の入り口にでも続いているような、不思議な実感がわく。 「新橋ってさ、サラリーマンの聖地って感じがするけど、今日の目的地って一体どこだっけ?」 晴れる道が尋ねると、みこはパッと顔を輝かせてスマホの画面を突きつけてきた。 「ふふーん、ここよ! おいしいものがあるって聞いたから、今日は絶対にそこに行くの!」 車内のアナウンスが、まもなく次の駅を告げようと小さくノイズを立てる。 ――次は、高輪ゲートウェイ、高輪ゲートウェイ。お出口は、右側です。 「おっ、次が高輪ゲートウェイで、その次が品川……じゃなくて、逆、逆! 新橋は反対方向だからまだ先だって!」 「うわっ、また間違えた!晴れる道さん、ちゃんと見張っててよ!」 「最初からそう言ってるだろ」 騒がしくもどこか穏やかな車内の会話を乗せて、 山手線は夕暮れの東京をすり抜けていく。 新橋駅に到着する頃には、一体どんなドタバタが待っているのやら――。 **新橋駅で下車した後… [#s5be5c68] 山手線はガタンゴトンと音を立てながら新橋駅に滑り込み、二人は喧騒のホームへと降り立った。 「ふぁー、着いた着いた! 新橋の空気を吸っただけで、もうお腹が空いてきたにぇ……!」 「まだ何も食べてないだろ。というか、みこち、こっちじゃない、改札はあっちだぞ」 「えっ、ほんと!? また変な方向に行きかけたわ……晴れる道さん、今日も優秀なコンパス機能をありがとうにぇ!」 「褒めてるのかそれは」 軽口を叩きながら改札を抜け、二人は「SL広場」の喧騒を背にして 地下通路へと足を踏み入れた。 地上とは打って変わって、ひんやりとした空気が漂う地下通路。 天井の白い照明がどこまでも規則正しく続き、歩くサラリーマンたちの足音がコツコツと反響している。 「うわ、なんかこの地下通路、秘密基地への隠し通路っぽくてワクワクするね!」 きょろきょろと周囲を見回すみこに、晴れる道はスマホの地図アプリを確認しながら歩幅を合わせる。 「秘密基地というか、ただの汐留シティセンターへの連絡通路だけどな。ほら、迷子にならないように離れないでよ」 「むっ、子ども扱いしないで!みこちゃんだって方向さえ間違えなければ――」 「いや、その『さえ』が一番難しいんだって」 地下通路の壁面に掲示されたデジタルサイネージの明かりが、二人の横顔を青白く照らし出す。 ふと見上げると、ガラス張りの向こうに薄暮の空が広がり、汐留の高層ビル群がそびえ立っているのが見えた。 「おっ、あそこのエスカレーター上がれば、もうすぐ目的地じゃない?」 「ほんとだ! やっと美味しいものにありつけるにぇ……!晴れる道さん、ダッシュだー!」 地下の冷たい空気を切り裂くように、みこがピョンと跳ねるように駆け出す。 「コラ、走るな危ないって!」 笑い声を響かせながら、二人は 汐留シティセンターへと続くエスカレーターに吸い込まれていった――。 **汐留シティセンターに着いた晴れる道とみこちは… [#d3590d9c] エレベーターが耳抜きを促すようなスピードで上昇し、42階へと到着する。 ガラス張りの自動扉をくぐった瞬間、目の前に広がったのは、 天井まで届く大きな窓の向こうに広がる圧倒的な東京の夜景だった。 眼下にはミニチュアのような新橋の街並みが広がり、 遠くには東京タワーやスカイツリーの光が宝石のようにきらめいている。 「わぁ……! すごい、地上215メートルって、もう空の上じゃん!」 みこは窓ガラスにピタッと顔をくっつけそうになりながら、感嘆の声を漏らす。 「うわ、本当にすごいな……。さっきまで地下の通路を歩いてたのが嘘みたいだ」 晴れる道も、目の前に広がる大パノラマに思わず足を止めて見入った。 案内されたのは、窓際の特等席。 席に着くと、まずは美しく仕立てられたアミューズや、本格的なフランス料理のコースが静かに運ばれてくる。 「ねぇねぇ晴れる道さん、この前菜、お花みたいで食べるのがもったいないにぇ!」 「フォアグラのマカロンとか、普段食べるおやつと名前からして違いすぎるだろ……どれどれ、ん、美味しいな」 「でしょでしょ! ……って、晴れる道さん、一口ちょうだい!」 「自分で頼んだろ…」 上品なカトラリーの音がコツコツと響くラグジュアリーな空間でありながら、 二人の間には相変わらずアットホームで和やかな空気が流れている。 そして、コースの終盤。フランス料理の繊細な味わいの余韻に浸っているところへ、 このお店の真骨頂である「ステーキハウスの炭火焼きステーキ」が香ばしい匂いとともに運ばれてくる。 「うわぁ、お肉のいい香り……! フランス料理のコースの締めに本格的な炭火焼きのお肉が来るなんて、 最高すぎるサプライズにぇ!」 「外側が香ばしくて、中はしっとりジューシー……これはたまらんね」 窓の外では、東京タワーのライトアップがふと色を変え、 まるで二人のディナーを祝福しているかのようだった。 地上215メートルの天空で、笑い声と美味しい料理に包まれた夜は、まだ始まったばかり――。 **コースの終盤に… [#j299bba6] コースの最後、デザートとコーヒーが運ばれてくる頃には、東京の夜景はいっそう輝きを増していた。 窓ガラスの向こう、遠くに見えるライトアップされた東京タワーが、 まるでロマンチックな舞台装置のように二人の姿を優しく照らし出している。 みこはカップをソーサーに置き、ふぅっと息をつきながら満面の笑みを浮かべた。 「いやぁ、フレンチのコースも最高だったし、お肉もジューシーで言葉が出ないくらい美味しかったにぇ……! ごちそうさまでした!」 「本当だな。景色も料理も文句なしの贅沢だったよ」 晴れる道も心地よい余韻に浸りながら、ティーカップを傾ける。 しばらくの静寂のあと、晴れる道はコプとカップを置き、少しだけ真面目な顔を作った。 「……でさ、みこち」 「ん? なに、デザートまだ何かあるの?」 「いや、デザートはもう食べたけどさ……」 晴れる道はジャケットのポケットから、一通のパンフレットを取り出してテーブルの上にスッと滑らせた。 そこには、純白の表紙に「Wedding」の文字と、 都内のラグジュアリーな結婚式場の写真が上品にデザインされていた。 「これ、実は今日の本当の目的地ね。……結婚式場の下見」 ――ピタッ。 みこが持っていたフォークの動きが、完璧に停止した。 数秒の静寂のあと、みこの顔がパッとトマトのように真っ赤に染まる。 「は、晴れる道さん――っ!? なんでそれを最初から言わないのよっ!?」 「いや、サプライズってやつ? ほら、こういうところの下見は、雰囲気大事じゃん?」 「大事だけどさぁ! みこちゃん、すっかり美味しいもの食べるだけの遠足気分だったんだけど!」 真っ赤になって顔を両手で覆うみこと、それを面白そうに、 でも少し照れくさそうに見つめる晴れる道。 窓の外の夜景は相変わらずきらめいていて、 山手線の発車メロディから始まった一日が、 二人にとって最高に特別な「新しい出発点」へとつながっていく――。 「……まぁ、式場のチャペルから見る夜景も、ここに負けないくらい綺麗だったけどさ」 「っ……もう、そういうことサラッと言わないの!」 汐留の空に、みこの照れくさそうな、でも嬉しそうな笑い声がどこまでも響いていった。 *本編を見終えて…。 [#v6f0e716] ペニーワイズ「何だよ…。新橋・汐留シティセンターの結婚式場下見したのかよ…。 そうだ完結記念に皆んなにこの風船でも…」 咲良うた「プリキュア!アイドルスマイリングエコー!」 (アストラルフィニッシュ!) 「最終回なのにペニーワイズは死んだ ちなみに晴れる道は10月の終わりに現実(リアル)でも新橋・汐留シティセンターを訪問するらしい」 *おまけ [#d68258f7] キボクリス「『咲き誇れ晴れる道わーるど』も! そう! 終わるからな!夏休みの宿題終わったか!?」 青空ひまり「読書感想文…。忘れてた…。」 キボクリス「オイィィィィィッ!!」 ---- 『咲き誇れ晴れる道わーるど』完!! *コメント欄 [#u1ef82ea] #pcomment(reply)